スワイショー

 

 

 

氣功教室で教えている功法に、

【スワイショー】がある

 

 

準備体操代わりに必ずやるもので、

いたって簡単

 

 

 

ところが、ここに 『人生』が現れる

 


手を「パー」の形にして

前後に振る、というものだが、

 

 

まず、この「パー」が問題だ

 


子供は喜んで

「パー」の手をしてブンブン振り回すが、

 

大人は、

知らず知らずに掌が

力なく縮んで丸っこくなってしまう人が多い

 

 


これが、そのままその人の「生き方」を表す

 

 


「開けっぴろげ」の人は、

はっきりと「パー」の形を保って続くが

 

ふだんから人に対して用心深く、

自分を開かない人は、

気を抜くとすぐに「グー」の形に近づいていってしまう


「握り屋さん」すなわち、

「ケチ」も、このタイプじゃないかと密かに思う・・・

 

 

 


≪視線を落さないで、遠くを見て≫

 

これも意外に出来ない人が多い

 

もちろん、言われたときは、誰でもそうする

 

ところが、

しばらくもしないうちに、

ほとんどの人の視線が近くに落ちている

 


日頃、

いかに近視眼的なものの見方、

考え方をしているか、

考えさせられる。

 

 

≪遠くを見る≫訓練をしてゆくと、

不思議と日常生活がそのように変わる

 

目先のことにばかりとらわれずに、

自然に先を見通した考え方をするようになる

 

 


そしてまた、

考え事をしている時も、

視線が近くに落ちる

 

そんなときはろくな考え方をしていないと思っていい

 

遠くに視線を移し、

瞳を上げてものを考えれば、

自然とものの考え方も

肯定的になっているのに驚く

 


逆に、視線をやたら上に泳がせて

やっている人もいる

 

日頃、

人に負けまい、

自分は落ち込むまい、

と頑張っているのがよく分かる

 

そんな人の表情は

『頑張っている』と訴えている

 

 


「微笑を浮かべて。♪」

 と、言ってやってもらっているが、

 

しばらくするとまた、

ほとんどの人の表情が硬くなる

 

 

一生懸命にやっている、

というのは分かるが、

「真面目なことは良いことだ」とばかりは限らない

 


力めば力むほど、

周りの人との誤解を生み、

ぶつかることもある。

 


スワイショーは『動功』なので分かりずらいが、

『静功』のときに、

<微笑を浮かべ>てみるとよく分かる

 

 

顔の筋肉をゆるめるという、

たったそれだけの動作で、

体中の組織が急にゆるむことに気がつく

 

 


緊張のあるところには、

なにごとも入って来ずらい

 

微笑を浮かべ、

体中を緩めて解放してやることによって

 

すべての『良きもの』が訪れやすくしてやる

【笑う門には福来る】とは、

このことかと思う

 

 


スワイショーで、

微笑を浮かべていられるようになると

人間関係が今まで以上にスムーズにいくようになる

 

 


≪体の悪い所、古い気が溜まっているのを、外に放り投げる≫

その意識をして、と言っているが、

この、意識をするとしないとでは、

全然違った結果になる

 


慣れてくると分かるが、

何も考えずに手を振っていると、

手の先の方に、『溜まる』

 

ところが

自分の体の中の澱んだものを

外に放り投げる、と思ってやると

どんどん体から抜けてゆく

 


そしてそれは、

5分を越えたところから、なにかが変わる

 

 

単純な動作だけに、

初めてやった人は、

10分もやると根を上げそうになる

 

 

ところが、5分を超えたあたりから、

違いが出てくると伝えておくと

回数を重ねるごとに、

ちゃんと分かってくれるようになる

 


文字通り、身も心も、軽くなるのだ

 


はっきり言えば、

これだけで体の不調のかなりの部分が治る

 

 


私の教室では、音楽はかけない

 

静かなヒーリングミュージックでもかければ

素敵な気持ちになることは分かっているのだが

それでは、あまりにも『もったいない』のだ

 


スワイショーは、

その手の振り方が、日によって違う

 

元気よく振れるときもあるし、

おしとやか?に振るときもある

 

ゆっくりと

ゆったりとした気持ちでおこなうこともあれば、

湧き上がる力強い思いに、

早く手が動くこともある

 


地球の鼓動と、

宇宙の鼓動を感じ、

 

自分の体の中、

肉体という小宇宙の鼓動が、

呼応することを感じてほしいのだ

 

 


繰り返し、同じ動作を繰り返すことによって、

自分の中の『中心』が

      <決まって>来る

 

 


センターを出す、

とも言っているが、

それもまた、ふだんの生活に反映されてくる

 


『自分自身』が

ふらつかなくなるのだ

 


そんな風に、

自分の内面を見つめ、

外界のさまざまな雑音を感じながら、

深く、宇宙と一体になってゆく

 

 

なんとも言えぬ、『楽しさ』 が、そこにはある





氣功の流派は

何千とも言われているので、

他の流派はやっているかどうか知らないが

この、「スワイショー」

そして、「回転スワイショー」


なんと素晴らしい出会いかと思う

 


2002.5.28