人恋しくて              2006.8.17














あまりの寂しさに



み知らぬ誰かの腕の中に

 飛び込んでいってしまいたい

              夏の夜






薄明かりのなか

   恋人たちの笑い声











ひと恋しくて 歩いて

 歩いて  歩いて   歩いても







    どこにも行きつけない
  































閉ざされたままの

  おとぎの国の 重い扉



空を見あげ

失くした鍵をさがして

    ポケットの中を探す






いつか

この場所を あとにするだろうか



         希望に満ちて






















ふりかえらずにすむように

すべての過去を 遠い昔に追いやって








靴ひもをなおすふりをして



    もう一度だけ

    振り返ろうか








街のなかの噴水

大理石の瞳が 

見ているのは

   はるか遠い 砂漠の夢







































夜のざわめきの中から



聞こえてくる なつかしい声





ただ



   会いたい   と






いつから

      花びらが散り




この身を飾ったのだろう




ほんのりと 体の芯に 灯がともる
















雨上がりの道は 乾いて

ただ涼風が 頬をなぶる



ほほえみあった きのう

あまりに 遠い



つないだ手の あたたかさを

もう 思い出せなくても




たしかにあった あの愛を

忘れずにいよう






苦しくて




   愛ゆえに







傷つけずには いられなかった








  ・・・ ここへ    来て










もう一度   あの愛を





































深く愛さずには いられない





もっと


   もっと     もっと




















きっと 今度は うまくやれる















・・・叫んでも かえらない日々





























あまりの 哀しさに



だれかの腕に 飛び込んでしまいたい

           秋の日の夕暮れ











誰もがわらって

自分を追い越してゆく









    雑踏の中の誰かの声

    あの人に似ている






    振り向いた誰かの仕草

    あの人に似ている


















自分だけが 足を前に出せない








人々の

 わらいさざめく波が とおりすぎてゆく



























時が止まったような 古い駅舎の前に立って

人を待つふりをしつづけよう





いつまでも 来るはずのない






        あの人を待ち続けて




























ふり向いたときの その眼









  こころが


     痛すぎる




















この次 出逢ったら





もっと愛して





  もっと上手に

      一緒に笑って















おたがいの瞳をのぞきこんで







ほほえみあって












  ぬくもりあって






    やさしい言葉を

       雨のようにふりそそごう
























もしも


   この次 ・・・





















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  浜島鳳翔