おとなの恋 2006.7.19
おとなの恋は
満月の夜の 砂漠のように
すみずみまで 明らか
遠くまで 見通せて
視線をさえぎるものはない
それは 椰子の木の葉陰で みる夢
まどろみの中で 手を伸ばして
あたたかさを探す
その人の 肌のなつかしさ
離れていれば
見えないものさえ
こころの瞳が
はるか 見通してしまう
かくされていた 想い
見えていたはずの 謎
その人の声が 耳元で聞こえる
その言葉
自分に向けられた その言霊(ことだま)
自分の中に 湖がひろがってゆき
遠いバルト海まで 届いてしまいそうな
白い船と 風
ひとりの時間は
その人に会うための 愛をつみかさねるための宇宙
唇をひらけば
愛という香りが こぼれだしてしまいそうな
時を止めるために
丘の上の時計台にむかおう
雨の中に
その人の 息づかい
待ちあぐねて