霧に迷う                      2006.6.10




















その人がそばに立つ気配に気付いて









その存在感








包み込むような 霧の中











たぶんその人は通りすがりの人で

自分と言葉を交わしながらも他人のままの人



そう思いながらも

その霧の中にしばらくの間たたずんでいた















実際には微笑んでいなくても

ほほ笑みを交わしたと思う瞬間はいくつもあって




その人と自分の周りに

宇宙が回る















その人の目の奥を見つめたら

溺れてしまうかもしれない予感




心が揺れて背中を向けるのではなく

 ただ今は

   そんな気分になれない  だけ





この次に会ったらわからない



  「この次」は無いかもしれなくても























伏し目がちの自分の中に

消えることの無い炎がゆらめいて








宇宙の果てのふちをぐるっと一回りして





戻ってきたら





もう一度 顔を見合わせよう











お互いの瞳の奥に

まだそれが残っているかどうか探して


















深き淵に

飛び込んでもいいものか





青き水に

身を任せてもいいものか






ゆっくりと動き流れる水面をみながら

 空と 風と 鳥の声を 聞く








































フランス窓を押し開けて

テラスから海へと続く道を歩こう












行きつ戻りつしつつうちに

      風にふかれて













    砂漠のかなたにいってしまえ





































一輪の薔薇



  その香り

     その形状

        その意味するもの










それを背中に投げて

 足早に 遠く 去ってゆこう










ここは砂漠のように

   飢え乾いて















      求めすぎる


























井戸のそばで一息ついて

自分自身を取り戻したら



水面に映る自分に向かって

愛の言葉を投げかけてもいい



























空を旅



一人、風のまにまに




















その残り香

  その霧の中





    その


      言葉




















 もう、これ以上・・・












































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浜島鳳翔