ちんちろりん

 

 

ガジラの兄さんがバイクの事故で骨折して入院していた頃・・・

 

入院しているとはいえ、骨折で入院しているのでカラダは元気そのもの、

病室は20代〜30代のケガの男性ばかりだったので、

けっこうみんな、暇を持て余していた

 

誰が言い出したか知らないが、

『ちんちろりん』というゲームが一時、はやったらしい・・・

 

わたしは見たことがないので 聞いた話だが、

どんぶりに、サイコロを「ちんちろり〜ん!」と投げ入れるので そういう名前になったらしい

 

大の男たちが、ただ、どんぶりに向かって「ちんちろり〜ん!」とやっている訳ではない

当然、そこには『賭け事』の要素が入ってこなければ おもしろいはずがない

 

しかしそこは、『病院内』

そんなことがまかり通るとは思えないので、夜中にこっそりやろうと言うことになった

 

 

【秘密】の味は 蜜の味、

結構みんな夢中になって、それは毎晩つづいた

交替で誰かが見張りに立って、看護婦が来ると急いで合図する・・・

 

看護婦が病室に入ってくると

みんなぐっすり寝息を立てて?いるという状態だった

 

 

ところが、

だんだん、看護婦たちの様子が、なんとなくおかしくなった

 

そわそわと落ちつかなく

こそこそとしゃべっている

 

さては、バレたか!?と思っても、

そこは一度知った蜜の味、そうそう簡単にやめられるものじゃない

さらに用心しながら、「ちんちろりん」を楽しむ日々。

 

 

 

ある時、

マサミさんと仲の良い看護婦がそっと耳打ちしてきた

 

 

「ねぇ、聞きたいことがあるんだけど?」

「え?」 内心 ギクッ

 

 

 

「夜中に何か、聞こえない?」

「え?なっなんのこと?」 ぎっぎっぎっくぅ〜!!

 

 

 

「・・・それが、・・・ ・・・絶対に他の患者さんに言わないでね、

 院長に口止めされているんだから。」

「はぁー?」 ・・・ホッ なんだか違う話らしい

 

 

 

 

「それが、・・・《出る》らしいのよ。(ーー;) 

    この病室・・・」

「ええー!!?」

 

 

 

 

 

「私も、もう・・・こわくて こわくて・・・

 夜勤の看護婦が その音を みんな聞いているんだけど

 

 

 

 

 

 

 夜中になると、ちんちりりん・・・って。」

 

 

 

 

 

2004.2.14

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2004.2.14